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Career Outcomes · Phase 1D

Where Doctorates Land

給与や「翌年もポスドクか」だけでなく、中期の着地先(常勤アカデミア・任期付き・産業・政府)と、 契約・社会保障の厚みを並べる。Funnel(コホート流量)と Salary(報酬)のあいだを埋めるビュー。

42%
Japan · temporary academic
4–6y post-PhD
日本は博士取得後4–6年でも任期付き・ポスドク類似の雇用が約4割残る一方、常勤アカデミアは約26%、産業は約24%。米国の SDR 系集計では産業シェアが相対的に高く、 「研究訓練→実装・企業」の導線の差が数字に出る。

Destination mix(% · stacked)

JP · US · OECD composite*

*OECD composite は複数公開表の編集部圧縮値。国名付きの公式単一シリーズではない。

Destination table

CountryPerm. acad.Temp. acad.IndustryGovOther
Japan
4–6y post-PhD
26%42%24%4%4%
United States
employed S&E doctorates
32%12%42%8%6%
OECD composite*
employed doctorates
28%18%38%10%6%
  • JP: NISTEP 博士人材追跡 FY2021 · 4–6y バケット(Funnel と同系列)
  • US: NSF SDR 2021 sector of employment(概算・分野合算)
  • OECD: OECD CDH / EaG 系の公開集計を編集部が圧縮した参考値(国平均ではない)

Benefits posture(qualitative)

給与以外の「契約の厚み」。数値ではなく制度姿勢の比較。個別の権利・交渉結果を保証しない。

CountryTypical contractParentalPensionHealth
Japan~24 mo中程度中程度厚い
United States~24 mo弱い弱い機関差大
Germany~36 mo厚い厚い厚い
Switzerland~24 mo中程度厚い厚い
United Kingdom~24 mo厚い中程度厚い
  • JP: 任期付き・特別研究員が多い。社会保険は制度上カバーされやすいが雇用の安定は弱い。
  • US: NIH stipend 系は健康保険パッケージ付きが多い。有給育休は機関差が大きい。
  • DE: TV-L 等の労働協約下で社会保障が厚い。契約更新ルール(WissZeitVG)が論点。
  • CH: 給与水準は高い。育休は国・機関ルールの組み合わせ。
  • UK: NHS アクセス。固定任期研究職が中心で産業移行も比較的一般的。

Nature survey signals

Nature Career 系ポスドク調査が繰り返し示す「空気感」。精密な国際比較表ではなく、 本人の主観・ストレス・進路意向のシグナル。

high

雇用不安が最大のストレス要因

Job insecurity is the top stressor

Nature のポスドク調査では、給与そのものより「次の契約が見えないこと」が継続的に上位の不満要因として報告されている。

~50%+

アカデミア外キャリアへの関心な関心

Strong interest in non-academic careers

回答者の半数前後が産業・政府・NPO など研究職以外の道を積極的に検討している、という結果が複数回の調査で繰り返されている。

gap

メンタリング品質のばらつきが大きい

Mentorship quality varies sharply

指導教員との関係が「キャリアの分岐」を左右する、という自己報告が強い。制度より個人依存が残る。

transferable

分析スキルが雇用側に十分伝わっていない

Analytical skills are under-signalled to employers

文献批判・実験設計・不確実性の扱いといった訓練は、GX 実装側が求める能力と重なるが、求人側・本人側の双方で翻訳が不足している。

編集部論評

Funnel の「70%」は入口の詰まりを示す。Outcomes は中期の着地先を示す。日本では任期付き研究が長く残り、 産業への流れは米国の SDR 像より細い——という対比が、GX 実装側の人材不足と同時に存在する。

福利厚生の表が示すのは「日本が全面的に劣る」ことではない。健康保険など制度の床はある。 弱いのは雇用の見通しと、訓練された分析能力を実装・企業・政策に翻訳する導線である。

Nature 調査が繰り返す雇用不安と産業志向は、求人ボードを増やせば消える問題ではない。 必要なのは、博士訓練がすでに持っているスキルを、GX の意思決定文脈に接続する入口だ。 それが postdoc.jp の Jobs / Fields / Case Lab の役割である。

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コホート流量 → Funnel · 報酬 → Salary · GX 接点 → GX Heatmap。次の厚み: 分野別 outcomes、OECD 系列の国別分解、Nature 原表の年次更新。

Data sources

本ページのパーセンテージは公開統計の編集部転記・圧縮値であり、国横断のミクロデータ結合ではない。調査定義(コホート年次・分野カバレッジ・「雇用」の範囲)が出典ごとに異なるため、棒の高さは構造比較用の近似である。福利厚生は制度の「姿勢」の定性評価であり、個別契約の権利を表さない。個人のキャリア判断や給与交渉の根拠には使わないこと。